美保郷。郡家の正東二十七里一百六十四歩なり 所造天下大神命、高志國に坐す意支都久爲命の子奴奈宜波比賣命に娶ひて産みませる神、御穂須須美命、是の神爰に坐す。故れ美保と云う。
【訳】美保郷は郡家の正東二十七里一百六十四歩にあり所造天下大神(大国主大神)が新潟県(上越地方)にいらっしゃる意支都久爲命の子の奴奈宜波比賣命を妻にして産まれました神が御穂須須美命でこの神がこの地にいらっしゃるのでこの地を美保と云う。